オレたちが一番最後に望んでいるのは、オレがファストパスを取った、あのお化け屋敷。 すでに、中からは悲鳴の嵐。 リタイア出口から、たくさんの人が出てくる。 「もぉ、やだ~。私、今日の夜寝れないよぉ~!」 同じクラスの女子が、泣きながら出てきた。 「・・・相当、ヤベェみたいだな、ここ・・・・・。」 青木が、冷や汗をかきながら言った。 しかし、それ以上に冷や汗をかくような出来事は、まだあった。