教室に入ると、クラスメイトの視線がオレに突き刺さる。
当然のことだ。
この世界では、ランクによって色の違うリストバンドをつけるから。
その色は、こうなっている。

SSSランク・・・金
SSランク・・・銀
Sランク・・・銅
Aランク・・・赤
Bランク・・・ピンク
Cランク・・・オレンジ
Dランク・・・黄色
    ・
    ・
    ・
Zランク・・・白

といった感じだ。
だから、みんなはオレのリストバンドの色、銅を見ているのだ。
恥ずかしい、とか緊張する、とかは無い。
この視線には、慣れている。
昔から、同い年の子とランクが桁はずれに違うことは、当たり前だったから。