そして、入学式から二度目の月曜がやってくる。
新しいネット学校新聞は、またもキスの話だ。
まだ、ほとぼりはさめない。

もう一度、寝ようか。
そう考えたとき。
オレの一人暮らしの部屋のインターホンが、ピンポーンと鳴った。
一人暮らしで良いことは、学校に行かなくても親に口出しされないことだなぁ、と考えながら扉を開く。
そこには、予想外の人物がいた。
・・・・香我美七海、だ。
しかもご丁寧に、変装した上、従者の男つきだ。

「ちょっと、話、いい?」

「・・・・。」

オレは無言で、中へどうぞ、と手を出す。
香我美は、従者の男を車へ帰すと部屋に入ってきた。