~香我美七海side~

あのバトルから、もう三日も学校に行っていない。
さっきから、ずっと私の従者とメイドたちがドアの外で

「お嬢様!!開けて下さい!!」

と叫んでいる。

「せめて、一口でも食べて下さい・・・!!」

ああ、そうか。
私はこのまるまる三日、紅茶しか飲んでいない。

原因なんて、考えるほどでもない。
あの、キスのことだ。
ファーストキスだった。
いや、それよりも・・・。
私は、あんなに動揺したのに、彼、は・・・・。
守野柚希は。
動揺したそぶりを見せなかった。
私だけがまだ子供のようで、悔しい。
でも、それだけじゃない。

心の中にある気持ちは、それだけじゃ無い気がする。

まだ、私の知らない感情・・・・。
そんな、気がする。