香我美との戦闘から、すでに三日たっていた。
今日は、金曜日。
まだ、学校はあるはずなのだが。
オレは、家にいた。

学校に行くのが、憂鬱すぎて。

あの戦闘のとき、オレの唇に触れた「何か」は香我美の唇だった。
つまり、簡単に言うと、事故のキスだ・・・だ。
あのとき、香我美もオレも呆然としていて、何が起こったのか分からなかった。
分かったのは、ようやく香我美が離れて、呆然と見つめあっているとき。
生徒の誰かが、からかいの声を上げたから。

「ひゅー!!お熱いねー!見せつけんなよー!!」

しかも、香我美は、あのクールさはどこに行ったのか、顔を真っ赤にしていた。
オレ、どんな表情をしていたのだろうか。
・・・・・。