ベッドから降りると、床のひんやりした感触が裸足の足にしみる。
机(またも真っ白な)の上には、白い服(おそらく着替え)と一枚の紙。

紙には、美しい達筆な文字でこう書かれていた。



目が覚めたら、これに着替えて306号室に来てくれ。

君が、誰で、ここはどこなのか、教えてあげる。



その言葉でオレはふと我にかえった。

オレ・・。
オレって、誰だ?

ユズキ?
それが自分?
その保証は?

ここは、どこだ。

嫌なほどに、真っ白な世界。

ただただ。
脳裏に浮かび上がる、真っ赤な液体。

アレは___何?