目を開くと、真っ白な天井がとびこんでくる。

「・・・あ・・ここ・・は・・・。」

白をが目にはいると、涙がにじんできた。
頭に、真っ赤なものが浮かぶ。

「百三十二年ぶりの目覚めはどうかな?」

改めて自分の置かれた状況を確認する。
部屋中真っ白。
その部屋の中央に置かれた真っ白のベッドにオレは横たわっていた。

話しかけてきたのは、白衣にメガネの中年の男。

「・・・まだ、呆然ってところかな。説明は意識がはっきりしてからのほうがよさそうだね。」

中年の男に腕をとられ、何か液体のようなものを打たれる。
意識が、とんだ。

一瞬で、真っ暗な世界に落ちた。