オレが声を張り上げると、七海は、勢いよくこちらをふりむいた。
「っ柚木くん!!」
それと同時に、ガシャリと思い金属の音がした。
見れば、七海の手足には枷がついていた。
しかも、枷がこすれたのか手首と足首には血が滲んでいた。
真っ白で傷ひとつなかった細い七海は、汚されていた。
「おっと・・。やはり茂呂は裏切ったようだね。」
カツリ。
三津谷の革靴が、大理石の床に響く。
「あんたイカレてんのかよ!こんだけ人が死んで・・・っ!!なのになんであんたはそうヘラヘラしてんだ!」
三津谷が口の端をあげ、にこりと笑った。
「成功したら、教えてあげるよ。・・・成功を願うよ、守野柚希。香我美七海。」



