鉄くさい血の上をぴちゃり、ぴちゃりと静かにあるく。
真っ暗な通路を手探りで進むと、灯りのスイッチに手が触れた。

押すと、少々切れ気味に天井の灯りが灯った。
想像通り、やはり二人に男が血だらけで倒れていた。
手首のリストバンドは、金。
茂呂先生が倒したのだろう。

オレの靴の裏は、真っ赤だった。