「嘘をつくことなんて、少なくないわよね?」
そう言って、先生は、スルリとナイフを取り出した。
オレはそれに応戦しようと銃をぬく。
しかし、ナイフは飛んでこなかった。
ずっと。
先生の胸元に、赤と、銀の色が見えた。
心臓あたりからにじみ出す鮮血と、輝く銀色のナイフ。
「・・・ふふ・・・わた、し。これでも、教師という仕事に、誇りが、あるの・・よ。生徒を攻撃するだなんて・・・。あっては、・・ならない・・・。」
先生は、白い封筒を差し出す。
真っ白な封筒は、先生の血で少し赤く染まっていた。
先生からそれを受け取った直後。
先生の手は、力無くダラリと落ちた。
先生は一体、何があったのだろうか。
何故、いきなり死ぬことを選んだのか。
そんなこと、分かるはずもなかった。
オレは、涙の一つも流さないオレを憎みながら、封筒を開いた。
中から出てきたのは、先生の遺書。



