もし、一階のすぐ下の地下ならば。
蹴りつけた音が空洞に反響するはずだ。
一つ目の部屋では、とくに何も空洞らしきものは見つからなかった。
すぐに、二つ目の部屋に入る。
それを繰り返すうち、違和感を覚えた。
どこの部屋にも、メイドや執事がいないのだ。
偽物の七海人形のあった階には、あの執事がいたし、窓から覗いたとき複数人のメイドたちがいた。
立ち入りを禁止されているのか、
それともあえて一階には配備していないのか・・・。
おそらく、それは両方だろう。
あの生徒会長のことだ。
地下へと続く確率の高い一階へ、
オレが来るのは予想しているはずだ。
八十二個目の部屋で、やっとそれらしき空洞を見つける。
床を蹴ると、足下で確かに響く。
入り口は案外分かりやすく、床に格納庫への入り口のような扉がある。
おそらくこの下に、はしごか、またはエレベーターか何かあるのだろう。
それに、手を掛けようとしたとき。
またしても、違和感を覚えた。



