スティール



『今、装着したバイクマンの性能は・・・』


「説明はいらない。自分で把握する」



バイクマン?
そのまますぎるだろ


とにかく、コイツの力を見よう


キィィィィィィィィン・・・


獣人はダメージが癒えたのか、こちらを再び探し、こちらを発見した

見た目が変わっているのに戸惑いつつも、また、体を回転させ、尻尾を攻撃代わりに振ってきた


しかし、攻撃が来る前に、モニターに向こうの攻撃が予測される
攻撃範囲、高さ、位置、速度
これがコイツの性能?

「攻撃予測」ってヤツか?
だが、尻尾の速度が速すぎる


「間に合わない!」


ブォン!!!!


空振りした?
違う、
「かわした?」


そういうことか


さすがに、「攻撃予測」だけってわけじゃないってことだな


「接近する・・・」


ビュン!!!


通常だったら、あの位置から獣人に近づくには10秒はかかるんだろうが、コイツは一瞬で目の前に移動した


「コイツの一番の性能は・・・スピードか」


ダダダダダダダダダダ


可能な限り、獣人を殴り続ける

そして、攻撃予測が入ると、瞬時に距離をとる


しかし、あまりの速度に距離をとりすぎた


「3秒間に79発殴ったか・・・・」


思った以上の性能だ


「だが、攻撃が明らかに弱い」


普通の人間を殴れば、原型を残さずボコボコにしていただろうが、獣人はなかなか防御力があるようだ


「次だ」