ヘルメットの内部は、360度モニターになっている


なんだこれは?
ロボット?いや、どちらかと言うと「強化スーツ」か?

すると、耳元から音声が流れる


『純也くん、聞こえるかい?』


「誰ですか?」

何で名前を知ってる?


『とにかく、聞こえてはいるようだね。とにかく今は時間が無い。自己紹介は後だ』


まったくだ

陽気な感じの声だが、とりあえず、最低限の知能はあるようだ


『今から、討伐目標の現在地を送るよ』


すると、目の前のモニターに座標のようなものが現れ、赤い点が点滅している


『わかると思うけど、その赤い点が討伐目標だ。今からそいつを追ってくれ』


確かに、どんどん離れている。
しかし、走って間に合うか?


「乗り物は無いのか?」


『純也くん、免許持ってないでしょ?そのスーツを着て自転車に乗るのもカッコ悪し・・・・そうだねぇ、ジャンプした方が一番速いかな?』


ジャンプ?


『近くのビルに向かってジャンプしてみて』


見渡したが、一番低いビルでも100mはある


しかし、あの口ぶり


イケるのか?
試してみるか



まず、膝を曲げ


キィィィィィ


体を小さく丸める


ィィィィィィ


重心を一瞬下にやり


ィィィィィィン


斜め上に・・・・跳ぶ!!!
ブォン!!!!