「楠、ほれ」 ん、と麦茶の入ったコップを差し出す先生。 あ、ありがとうございます…と受け取ろうと、立ち上がり先生に近づいたとき。 「あぶない!」 と、グラウンドの方から大声が放された。 え?と声のする方を見ると。 白と黒のサッカーボールが私に向かって飛んでくる。 やば…ッと目をギュッと瞑ったとき。 ガシャンッとガラスの割れる音がし、 それと共にゴツッと鈍い音が聞こえた。