「香歩さん。…香里奈さんは?」
「【黒い靄】に…消えて行きました。あの靄が!香里奈を連れて行ったんです!」
「香歩さん。落ち着こう。消える前に何があった?香里奈さんと何を話したんだい?」
「香里奈は…」
と、私は香里奈とのやり取りを全て話した。
【赤い目】を見た事。
【黒い靄】が話しかけてきた事。
『願い事』『気付け』『話しかけろ』
そして、また私の事を”セツ”と呼んだ事。
『時期』『帰ってこい』
私が話した事を、長田さんは乱雑ながらにもメモとっていき、私の話を聞き終えた後こう言った。
「願い事の意味は分からないが、【黒い靄】に話し掛けなければ取り込まれる事は無さそうだね。」

