視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~



「斉藤刑事は…【黒い靄】を見たんです…。」


「そうか…。斉藤!…おい!斉藤!!」


「…な…長田さん…あひゃっ…黒が…黒、黒、黒、黒。赤い目…で…はっはひゃ…。」


「…斉藤…。」


長田さんは斉藤刑事の肩に手を置いた後、片手で後頭部をトンッ!と突いた。

斉藤刑事は、意識を失ったのかそのまま床に倒れ込んだ。
長田さんは、携帯を取り出し”救護”だとか”応援”がどうだとか言いながら話を短く終わらせた様だった。


その後、長田さんは私の前に立ち、問いかけてきた。