視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~



香里奈の片腕が上がり【黒い靄】に触れる…






『願イ事。叶エテアゲルヨ…。』





【黒い靄】から声が聞こえてきた。

その声を発した後、黒い靄の中に【赤い目】が浮かび上がる。

それを見た香里奈は、悲鳴をあげ、取り乱して叫びだした。



「願い事なんかない!!あんた何なの?!もういい加減に…っっ!!」



香里奈がそう言い終える前に…

【黒い靄】からまた声が響いた…





『ククッ…”気付イタ”…オイデ…。』





その瞬間、香里奈は私の腕から引き剥がされる様な勢いで、悲鳴と共にその靄の中へ吸い込まれていった…。




「香里奈っ!!香里奈あぁぁぁぁぁぁ!!!」