視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~


だけど、私は焦る気持ちを抑えられずに立て続けに話し続ける。


「香里奈からメールが来たんです!”早く来て”って!香里奈は部屋ですか?体調が悪いんですか?香里奈はどうしたんですか?!」


「香歩ちゃん?香里奈は風邪をひいたみたいで熱があるから休んだのよ?香里奈は部屋で寝てると思う。さっき薬飲んだから…。」


おばさんがそう言い終わる前に、私は靴を脱ぎ散らかして香里奈の部屋に走って向かう。


香里奈の部屋の前まで来ると、
『香里奈?!部屋に入るからね?!』
と一声かけてから戸を乱暴に開け、部屋に足を踏み入れた。



香里奈は、ベッドの上で掛け布団に身を隠す様にしながら丸くなっていた…。