視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~



「そうか…お前達はっっ。忌々しい!!この世界から消えたと思っていたら…転生してきたのかっっ?!!」


栄は、お母さんを睨み付けてそう言ったんだ。


「転生って…誰かの生まれ変わり…?」


私がそう言うと、お母さんは微笑みながら話し出した。


「私達家族に巻き込んで…ごめんなさいね…セツ。」


「お母さん…?」


「私とお父さんは、栄の親…。あなたは、義理の娘…。この世界から抜け出す事が出来たの…。」


抜け出す…?
出る事が出来るの?


「セツ。あなたは、嫁いで来てくれてから本当に尽くしてくれた…。遊郭に行く事になった時すら、嫌な顔ひとつもせずに…。」