「待って!!栄っっ!!何をするの?!!」
栄にそう叫んだ後、追いかけようとしたけれど、足首を【黒い靄】の縄に捕らえられていて動けなかった…。
栄は、泣き叫ぶセツに近寄っていく。
「栄!!やめてぇぇぇえぇ!!!」
私がそう叫ぶと、今度は振り返り、
『いい機会だ…。傍観者ではなく、当事者になってみるといい。私の憎しみを感じろっ。』
と栄がそう言うと、突然視点が代わった…。
目の前には無惨に切り刻まれた…
血塗れの二人の遺体…
私は、真っ赤な生地に、牡丹の花が織られた着物を着ている…
さっきまで目にしていた、”セツ”が着ていたきものだったんだ…

