視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~


食事をする二人の背後に、【黒い靄】が少しずつ姿を表してきた…。

その【黒い靄】から伸びた腕には、日本刀が握られている。


「ねぇ…っっ。…待ってっっ!!」


私の声など届きはしないのだというかの様に、その日本刀は二人の体を貫いた。

息絶えているのにもかかわらず、何度も何度も…

その血は、家屋だけではなく座らされている人達や栄や私にも飛び散った…。


「やめてぇぇぇえぇえぇぇえええ!!!!」


頭を押さえて叫ぶ私を振り返った栄は、
『あの二人が殺されるのも、当然だ。』
ニヤリと笑いながら言ったんだ。