視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~



「【MOYA】は、セツの意志に同調したんだ。だから、叶えた。」


「…そんな幸せなんか、いらない!!」


「…本当に、”君”の中に”セツ”の魂があるだなんて、疑い深いね…。いや、それが本来の君なのか。」


「何を言ってるの?この体は”セツ”じゃないの?!」


「セツも、私も死んだんだ。体は朽ち果てた。現世の私がそうだろう?【黒い靄】や、体を乗っ取る事でしか姿を表せない。君は、セツの魂を入れる為の”器”だ。」


さっきから…栄は…何を言っているの?
理解する前に、次から次へと話されて混乱していくばかり…。

じゃあ、”器”って、何?
”私”は、誰…?