視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~








--- ゴキッッ








室内に鈍い音が響いた…

その音と同時に、神崎さんが悲鳴を上げた…






「ぎぃやあぁぁあぁぁあああっっ!!!」






私が、バッ!と神崎さんを振り返ると…

神崎さんが私に伸ばしただろう、その腕は…

曲がるはずのない方向に曲がっているのが見えたんだ…



神崎さんは、その腕を抱え込む様にして踞る。



その神崎さんに、戸の脇に立っていた警察官の人が、神崎さんの名前を叫びなが駆け寄ったのが見えた。

私は激しく体を震わせながらも、透視鏡に向き直り、
『長田さんっ!!お願いっっ!!早く出して!!早くっっっ!!!!』
と、これ以上出ない位に大きな声で叫んだ。