視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~



「はい。分かりました。」


そう言った後、制服のポケットに入っていた携帯を取り出し、先にメールを確認した。


「何…これ…。」


受信側には、大輔の名前がずらりと並んでいた。

スクロールさせてみても、香里奈の名前は見付からない。
一番下までスクロールさせてみると、その日付は昨年の12月24日だった。

今日以前のメールには、数人のクラスメイトとの数回だけ。

それ以外は、そのクリスマスイブまで、大輔の名前で埋め尽くされていた…。