視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~


それを聞いて安心したのか、河内先生は胸を撫で下ろした様子だった。


何故か、大輔までも一緒に。


でも、仕方ないか…
自分が失踪していた事も、
それを捜査していたのが、
長田さんだという事も…


…覚えているはずがないんだから。


私がそう思って溜め息をつくと、それを見た長田さんは河内先生の方に向き直って話し出した。


「河内先生。申し訳ないのですが、この子達と3人だけで話をさせて頂いてもよろしいですか?」


「えっ?…は…はぁ…。分かりました。私は隣の職員室に居ますので、何かありましたら声をかけて下さい。」


と、そう言って河内先生は生徒指導室を出て行った…。