あの日が、あの時が、よみがえる。 〝なまえはなあに” ははっ。 ずっと見続けていた後ろ姿に自然と口から言葉がこぼれる。 「お嬢さん、お名前は?」 案の定信じられないような顔で君が振り向く。 でも今回はくしゃみをし終わったからか、顔をしかめるようなことはなくて。 代わりに、目を潤ませていた。 「...どうしたの?」 ...そんなの。 「おじいさんに挨拶...終わって、待ってた。」 君を。