部活を引退してから、こんなに走ったのは 初めてかもしれない。 どうか、間に合いますように。 作法も礼儀もすっとばして 鳥居の真ん中を突っ切って 階段を2段飛ばしで上っていると 案の定帰ろうとしていたのか、 視界の隅に見慣れた、焦がれた姿が映る。 逆光でどんな顔をしているのかはわからないけれど。 「あぁ、間に合った。」