あの子が座る椅子を後ろから発見して 深呼吸したあと、隣にカバンを下ろす。 あの子はビクッとして、おそるおそるこちらの様子を伺っているようだった。 カバン、靴、制服。 徐々に上がってくる視線に 心臓が胸を打つ音はこの静かな空間に響いてはいないだろうか。 そればかりが気になる。 だけどあの子は。