――なんで
篠原先輩は気づいたの?


普通…誰も、気づかない。



―私は 自然と篠原先輩を追いかけていた。



「え!?楓!?」




琉奈が叫ぶが、
それを気にせず走り続ける。




その背中を求めて。




やっと、篠原先輩の
背中が見えた。





思いっきり叫ぶ。





「篠原先輩っ!」