『じゃあ俺、行かないとだから。ばいばい。』



琉奈に声をかけて立ち去ろうとする先輩。




本当になんなの!?とイライラしてる私の横を通り過ぎる。



通り過ぎざまに




『…隠すのうまいね。まぁそこまで無理することないと思うけど。…ごめんね少しいぢめちゃった』




ボソッと耳元でいう。




『っ!ちょっとあん…』



『じゃあ、またね。楓ちゃん♪』





私の声を遮り、
ムカつく笑みを浮かべて去っていく。