嗚呼、愛しの姫君

時には大災害を国にもたらしたり。

時には王・もしくは王位継承者を死に至らしめたり。

時には他国を操ってシルティアを戦争の渦に巻き込んだり。


タートスが現れた時にはいつもシルティアは大きな被害を受けてきたのです。


―今度は一体何が起きたのか。


不安の渦がその場の空気を支配しました。