「姫様、ロッテルこそがタートスの弱点に違いありません!」


私が手の甲の姫君にそう話しかけると、私をご覧になったような気がしました。(やはり直視は出来ませんでしたが)

手の甲でじっとなさっているのを見ると、どうやら姫君も私に賛同して下さっているようです。


その瞬間、私は無敵になったような気がしました。
―いえ、タートスの弱点を掴んだとなると、もう私は無敵同然です。


私達はロッテルをもう一つ食べると、それは安らかに眠りにつきました。