シルティア国では美しい花が豊さの象徴となっており、豊花祭は文字通り美しく咲く花を愛でる祭です。


王国の中央にある神殿には花の女神が奉られており、姫君は女神に最も近い者として祭の際にはお一人で神殿に入り、祈りを捧げられます。


姫君を拝見したのはほんの一瞬でした。

姫君はちょうど祈りを終えられて神殿から出てこられたところで、何とその瞬間、警護の1人である自分と目が合ったのです。