朝香さんという人は どんなことを思っただろう 自分を 憎んでいるのだろうか 「澄空ちゃんだっけ?」 顔を上げるとさっきの店員さん 「はい ケーキありがとうございます」 「いえいえ」 店員さんは当たり前のようにさっきまで沙織がいた席に座る 「沙織のこと 許してくれてありがとね」 「え?」 どうしてそんなこと