「いらっしゃいませ~ お一人ですか?」 「いえ 高宮沙織さんいらっしゃいますか?」 夏休み最終日 あたしは指定された喫茶店に来ていた 「あー例の柊さん?」 「はい」 知ってるんだ 「沙織~」 少し奥にいる人が振り向いた 沙織先輩だった あたしは頭を下げる 「柊澄空! こっち」 先輩に手招きされ一番奥の席についた