空色の恋




「さっきまでこの世の終わりって顔して泣いてたくせに

そこまで頑張って笑わなくてもいいんじゃね?」



「この世の終わりって

たかがあんなことでこの世が終わるわけないじゃん」


またあたしの強がりが出てしまった



「ふーん

まぁあんたがそれでいいならいいけど

これやるよ」


いきなり投げられた鍵


「この部屋

めったに使われないから

ここなら誰にも弱味見せずに済むんじゃねぇの?

柊澄空ちゃん」



「何であたしの名前?!」


「文化祭」


あー例のあれか


「最悪

あれで名前知られてるのって」



「そう?

俺はカッコイイと思うけど?」



「はいはいどうも」



そんなの気休めにもならない