診療室に入ると、私と先ほど一緒にいた看護師さんと担当者だけだった。
私はボーッとしながら、椅子に座った。
看護師さんと看護師さんが何かを話している様子。
「で…白雲さん。」
私は急に話を振られ我に返る。
「はい…」
「正確に何があった教えてもらえますか?」
私は頷いた。
でも、おかしい。私はここの診療室に来るまで看護師に全部話したはず…
看護師さんが話してくれたんじゃないのかなぁ…。
でも私は気にせず、朝からの事を詳しく話した。
私が全て話終わると…
担当者の人の動いていたペンも止まる。
何やら紙に何かを書いていたらしい。
「それは…白雲さんもわかっているかもしれませんが…病状が悪化しているのかもしれませんね…」
そう言われた。
でも…なんだろ…。
悲しくも別に驚かなかった。
私自身、そんな事くらい分かってたから…。
担当者の人も、まるで全てが分かっていたかのように話を淡々と進めていた。
「…それで…週に二回は診療室に来てもらいますね。それと…」
と、言葉を続ける。
「そのきた日に、真っ直ぐちゃんと歩けるかもやらないといけません。」
私はそれを聞いて頷いた。
何でか分からなかったけど…
私は頷く事しかできなかった。
看護師さんは「あ!」と声を漏らす…
だけど、すぐ口を抑え
「あの…あの事は…?」
と、戸惑いながら私の担当の人に聞いた。
「あぁ…今から話すところだ。」
看護師さんはアフタフして
「そうなんですか。」と言った。
私は首を傾げる事しかできなかった。
それは、"あの事"という事が分からなかったから。
するとゴホンと咳払いが。
私は肩をびくっと震わした。


