空に染まる白い雲。



9時と表示されていた。




「んん〜…」


私は背伸びをしてベッドから起き上がる。






私は喉が渇き冷蔵庫にあるペットボトルの水を取り出し、近くにあるコップに注いだ。









ゴクゴクと飲む。





全て飲みおわると…

私はまたベッドに戻る。









……。





しん…と静まり返った病室。



この時の時間は私は何よりも嫌。










寝てもいいんだけど…

寝れないし…


テレビもなければ本もない。











つまらない…。









今日はあまりいい気分じゃない。





私はそっと窓に目を移す。








好きだった空や雲さえも
見飽きてしまった。











私は窓から自分の手に目を移す。






私はゆっくりと自分の指を動かす。










なんだろう…


変な感じ…一瞬痺れた感じがした…。









それからボーッとする。












それだけで、一時間経った。






「白雲さーん。お食事の時間ですよー」






看護師さんが部屋に食事を持ってきてくれた。





「ありがとうございます。」





私はお礼を言う。







看護師が、ニコッと笑い…



「今日は、誰か来るんですか??」






看護師さんに言われ

私は、頭が真っ白になる。



え…誰か来るんだっけ…。











忘れてしまった私。



「白雲さん?」


私は考えて、ホワイトボードを見る。









『空くんが2時にくる!』

と、書いてあった。










私は、また考える…。






そ、空くん…



えーっと…

誰だ…っけ…


私は頭を手で抑える。




どうしよう…

思い…出せない…







それから私は看護師さんに呼ばれ、私の担当者のところへ向かった。