空に染まる白い雲。




「まだ…いてほしい…。」


俯きながらかすれた声で私は言い、服をぎゅっと掴む。





「…。ダメだ。」


空くんは冷たい声で私の手に触れ、服を離させる。






私は何もできなく、下を見ていることだけしかできなかった。







「じゃあな。」

それから、空くんは何も言わず
別れだけを告げ病室から出ていった。










…どうしよう…。

なんで、私こんな泣きそうなんだろう…





別に、ダメだ。って言われただけ…
空くんだって本当は忙しかったかもしれない…






しょうがないのに…



なんでこんなに涙が溢れそうになるの?











まるで空くんに突き放されたみたいって…

私は悲劇のヒロインの"フリ"??













いつのまにか、晴れた心は






また閉じようとしていた、