「…ありがとう。」
私は窓から視線を空くんに移す。
「綺麗。ってさ、よく男が女に言うもんじゃん?」
そう話を続ける空くん。
「だけど俺自身、綺麗だなんて初めて言われたし…なんか…まぁ、ありがとうみたいな?」
私は首を傾げる。
上手く言葉がまとまってないような??
私はつい笑ってしまう。
「なんだし。」
「いや…おもしろいなぁ〜って」
また空くんの顔が赤くなる。
多分、空くんが私の彼氏だったら
毎日楽しいんだろうなぁ…と考えてしまった。
……なんでだろ…。
胸が痛いや…
「ケホッ…」
私はむせてしまう。
「?、大丈夫か?」
私はなんとか咳を収まらせた。
「大丈夫っ」
なるべく心配をかけないよう
笑いながら言った。
「…俺、帰るわ。」
「え…」
まだ時間あるのにな…
最近、私…欲張りになってきてる…。
空くんの時間を奪おうとしている。
「ほら…悪くなったら…な?」
空くんはそう言い椅子から立ち上がる。
私はキュッ…と胸が苦しくなる…。
また、この変な感じ…
私はなぜか、空くんの服を掴んでいた。
「…白雲…?」
今日これで名前を何回、呼ばれただろうか…


