俺はイスから立ち上がり、どこかへ向かう。
ーーガタ…
俺は落ちてきた缶のジュースを二つとる。
二つ手に持ち、さっきの場所へ戻る。
なんとなく、空いている病室のドアに目をやると
風がぶわっと俺を襲う。
目をつむってしまい、
風がやんだところで、目をゆっくりあける。
そこには……
俺と同年代くらいの女の子がいた。
黒色の髪で…病院の服で水色の服を着ていた。
なんとなく見入ってしまう。
…でも女の子の表情はかなしそうだった。
ーーーーーって…今、思いっきり目、合ったよな。
俺は反応に戸惑い、オロオロして
立ち去ろうとした。


