だから…この苦しい気持ちは…恋なのかな…
この気持ちに向けられてるのは…
空くんなの…?
私は呆然としていた。
そして暖かく包み込んでくれた空くんは私から離れる。
……
長い沈黙が続く。
私は話そうとするが、何を考えても言葉が出てこない。
空くんはイスに座って、窓をボーッと見つめていた。
私も何もする事がなく
空くんが見つめている窓を見る。
夕焼けに染まる空。雲も、夕焼け色に染まっていた。
私は、それを見て空くんを見る。
それが…すごく
綺麗だった。
その表情は悲しそうで辛そうで…
でも…なぜか綺麗に見える。
私は棚からスケッチブックを出す。
ペンも出し、私はスケッチブックの紙に何かを描いていく。


