【未来 side】
私は今、何をされているのか分からなかった…
なんで…抱きしめられてるの…?
私は空くんに抱きしめられていた。
でも…なんだろう…
なんでこんなに安心できるの…
暖かくて…大きくて…
私を優しく包み込んでくれている。
私はそれで、泣きそうになる…。
胸がすごく苦しい。
『恋なんじゃないかな?』
ある言葉が、私の脳裏によぎる。
ーーーーーーーーーーーー…
ーーーーーーーーー…
それは大樹くんだけがずっと私のところに来ていた時だった。
ー…「大樹くん…話聞いてもらっていい?」
大樹くんに言うと
ニコッと笑って「いいよ。」と
私はその笑顔で一瞬ドキッとなった。
私は不思議がられ、それを隠して
大樹くんに話を聞いてもらうことにした。
「私ね…最近…胸がね、痛いの…」
なんかうまくまとまらなかった…。
でも…言葉じゃ表せない…。
この気持ち…分からないんだ…
「うーん…未来ちゃんもそのお年頃だね〜」
なんて、わけのわからない事を言ってきた。
「あ、でも私が言いたい事分かったの?」
大樹くんは、頷いた。
「教えてくれる??」
私がそうお願いすると…