「あ…空くんっ」
俺の名前を呼び手を振る白雲。
俺は片手をあげ、
一メートル先にいる大樹と白雲の元へかける。
「…白雲…大丈夫なのか?」
俺は白雲と目線を合わせなく言った。
白雲の顔は見えないが
元気な声で……
「うんっ大丈夫っ」
俺は白雲の目を見た。
バチッと合うと…俺の中から熱いものが溢れそうになる。
だけどすぐに、抑え込む。
「おーい。お二人さーん?俺の事忘れてないー?」
それから二人でハッとなる。
「忘れてないよ~」
白雲は、のほほんとした感じで言った。
それからなぜか大樹がこんな事を提案する。
「ねーさぁ…今から俺と空でバスケ勝負して…勝った方が未来ちゃんとデート的な?」
だけど看護師さんが、首を振る。
「それは私も付き添いですよね?」
ニッコリしてるが、目は笑っていなかった。
こ、こえー…
看護師さんの本性は恐いのか……
大樹はうーん…となって
あ!と叫び
「じゃ、未来ちゃんの病室で二人きり♪」
てか、大樹が二人きりになりたいだけだろ…
俺はため息をはく。
白雲は苦笑い。
でも、嫌がる様子はなく
看護師さんもそれを許可した。


