ライバル…?
それより大樹にはこの意味がわかったのだろうか……。
「大樹…わかったの?」
「あぁ、まーな。」
そう言って二人で無言になる。
ただただ、飲み物を飲む音が響いていた。
「空ぁぁ!こっちに回せーっっ!」
俺は先輩に言われたので
ボールを先輩へ回す。
先輩は軽やかに受け取り、
そのままシュートを決める。
ボールは吸い込まれるように
その一つしかないゴールに入った。
…よしっ!
今は他校との練習試合。
結構強いけど俺たちにはどうってことない。
「おい、空。大樹とかわれぇーっ」
コーチに言われたので大樹と変わる。
俺がベンチに座る。
練習試合を眺める俺。
俺は大樹を見ていた。
なんか…大樹を見てると…
ウザい…。
よく分からない。
けど、なんかイライラする。
でもそれは下手だからじゃない。
きっと俺より上手くなってるから…
俺が取り残されてるみたいで嫌なんだ。
俺はボーッとしながら試合の光景を見ていた。


