【空 side】


「おい!待てよっっ!」



そう叫んでも、白雲は振り返ることなく走り去って行った。





…なんでだ…。






なんでだよ……。





俺は呆然としている、看護師さんに

「すいませんっ、俺探してきます。でも、この事は誰にも言わないで、白雲の担当の人だけに伝えてもらいますか?」






「は、はいっ」




俺は少し話して、それから看護師さんに任せ
俺は白雲を追いかけに行った。













…見つからない。






しかも、天気が悪そう。


このままじゃ雨降るかも…







俺は走るスピードを上げた。










曲がり角を曲がると…










その先には



なぜか地面に座り込んでいる…白雲の姿が見えた。








「白雲っっ!」



そう呼ぶと不思議そうに俺を見てきた。










なんだろ…いつもの白雲じゃない…。









なんか…白雲から全部抜けてるみたいだ…







おかしい……







俺はそう思いながら白雲の元へ行く。