そう叫んだのは、大樹くん。
私の元までかけてくる。
でも、空くんは私を見たきり
こちらを見ないでボールにシュートを決めている。
きっと、あの試合で忙しいのかな…
大樹くんは来たのに……。
でも、考えれば考えるほど苦しくなるから私は考えないようにした。
「あ、じゃ俺、あっちで話あるからさ。んじゃ、また。」
その人は大樹の肩をポン。と叩き
ウィンクをした。
私がお礼を言ったら立ち去った。
「キャプテン…。」
そう言ってなぜか大樹くんの顔は真っ赤だった。
「大樹くん、バスケやってる姿かっこよかったよっ」
私は大樹くんの手を握りながら言った。
「そか?ありがと。」
なぜか嬉しそうじゃなかった大樹くん。
「でも、俺本当は未来ちゃんが来てたの気づいてたんだけどさ…空ばっか見てたでしょ?」
私は大樹くんの手を離しながら
そうかなぁ?
と、言った。
「でも、試合終わったあと未来ちゃんが来てたの忘れてたり。」
私は思わず、笑ってしまった。
そして、いきなり大樹くんが目を見開く。
「…あんま可愛い顔で笑わない方が…」
私はその言葉を聞く前に
それより大きい声が体育館に響いた。


