「おーい!二年と一年こっちこい!」
いつのまにか、練習は終わったらしく
コーチから声をかけられる。
二年と一年が三年とコーチの前に集まる。
皆、最初はザワザワしていたが…
「ほぉーら、皆うるさいよー」
突然、声が体育館に響く。
皆で一斉に後ろを振り返る。
そこに、いたのは……。
「大樹…。」
そう、大樹だった。ユニフォームを着ている大樹がいた。
「…で、大樹が復活。それが一つ報告したかったことだ。」
コーチの声もまた、体育館に響く。
大樹は俺の隣まできた。
それから、俺を見て
ニカッと笑う。
「また、一緒にバスケできんな。」
俺は何も言わなかった。
大樹もそれを、分かってコーチの話をきいた。
「…で、これで、三年生の試合のメンバーは揃った。…だから、悔いのないよう、俺はやってほしい、」
皆が静かにコーチの話を聞いていた。
「それでだな…俺として…なんだ、その…新しいユニフォームを買おうとしているんだが…皆はどう思う?」
皆の目が見開く。
少し時間が経つと…
喜ぶやつがいた。
でも、俺、大樹含め二年と三年生は
喜んではいなかった。
喜んでいるのは…一年生だけだった。


