「絵が好きなの?」
白雲は頷いて、俺たちから背を向け
ベッドの横からゴソゴソ何かをだしている。
「あった…。」
そう言って…
出したのは……
「スケッチブック…?」
俺は言った。
「そうだよ。ここにね絵をね描いてるの。」
そして俺たちの目の前で
スケッチブックをひらき、一枚の絵を見せてくれる。
「これ…って…」
そう…。
そこにあったのは…。
白くて何にも染まりそうにない雲。
そのバックには
透き通って、薄い薄い水色で
空が描(えが)かれていた。
「ふ、二人とも…?」
白雲の声で、ハッとなる。
その絵は綺麗で
俺は吸い込まれてしまいそうになった。
だって…
一瞬、雲と空が流れているように見えたから…。


