でも昨日の試合で
俺の努力は無駄になった。
足が捻挫。
もう目の前が真っ暗になるかと思った。
でも、せめてでも
手だけは動かしリズムだけ崩さないようにした。
…コンッ
「いってぇーっっっ!!」
今のは消しゴムじゃない。
うぅ…なんだ…
俺は頭を抑えながら
目をあける。
そこには仁王立ちの先生が。
「おい、俺の授業を無視するとは度胸がいいな。」
先生笑ってますが、目笑ってないですよ。
「ティーチャー許して☆」
「あと一回…あと一回で次はないぞ。」
先生は、それだけ言い
黒板の方に戻る。
うぅ……まじで痛かった。
ーー…そして、昼休み。
「大樹、おもろかった。」
空は購買のパンをかじりながら言った。
「俺、別になんもしてない。」
「いやしてんじゃん。」
空は真顔で言う。
「じゃ、何してたか言ってみろよ。」
「妄想。」
いや、してねぇよ?!
お前の事考えてたんだよ?!
「…してないーっ!」
空はふぅん…と言い
「てっきり白雲の事を考えていたのかと…」
あ…そーいや、昨日会ったよな。
あ!いいこと思いついた!!


